初心者向けバスケットボール教室に行くと、必ず教えてもらえる「頭・腰・足のボールまわし」。
そのとき限りで終わっていませんか?
毎回とまでは言わずとも、続けてなんぼの練習です!
「ハンドリングがなかなか上達しなくて・・・」と、よくバスケ初心者の方からお話しを聞きます。
「普段、自分ではどんな練習をしているの?どんな練習が自分に合っていると思う?」と聞くと、ドリブルを突きながらフロントチェンジをやっていたり、あるいは「どんな練習をしたら良いかわからない」とこたえてくれることがあります。
そこで、頭まわし、腰まわし、足まわし、そして8の字のボールまわしを伝え、「これってやったことある?」と聞くと、ほぼ「ある」とこたえてくれます。
しかし「その練習を続けている」という方には会ったことがありません。そう、練習の仕方は知っているはずなのに、実際に取り組んでいる方は少ないのです。
超地味な練習で存在感が薄いからでしょうか?
初心者に取り組みやすく、レベル調整もアレンジもしやすい練習です!
ちょっと一緒に見直してみませんか?
ハンドリングの基礎練習だけどハンドリングだけじゃない
まず基本の頭・腰・足・8の字のボールまわしを見てみましょう!
これらの練習はボールを手で扱うことだけを向上させるだけではありません。
大きなボールが左右に大きく揺れることになるので、遠心力に負けないよう体幹やバランス感覚も磨くことができます。
運動を始めたばかりの初心者に不足している感覚を養ってくれます。
上達してくるほど安定感を保つために、自然と適度な足のスタンスに広げたり、姿勢が良くなったりもします。
特に大人のバスケ初心者は、肩まわり、肩甲骨まわりが硬くてガチガチな方もいます。
初めは思うように腕がまわらない、上がらないために、やり辛く感じるかもしれません。
しかし、ボールまわしを通じて少しずつ可動域を広げることができます。
可動域が広がる前に練習をやめてしまう方が多く、苦手意識だけが残ってしまいます。
可動域が広がるとバックビハインドがやりやすくなるなど、沢山の良い影響がプレーにでてきます!
できないが当たり前!練習を続けるコツ!
よく動画で「再生スピード速回ししてるのか!」というほど、高速でグルグルとボールをまわす熟練者を見ますが、それを目指す必要はありません!
7号のボールであれば直径約24 .5cmあります。そんな大きなボールを今までに扱うことなんてなかったのですから上手くできなくて当たり前です!
まずボールに慣れるためにもこの練習があるのです!
あくまで自分のペース、だけど・・・
前回の自分よりちょっとだけスムーズに!
前回の自分よりちょっと速く!
をコツコツと続けましょう!アップとして取り組むのも良いです。
そして、ひとつの練習でまわす回数を、30秒や30回とか量や時間を多めにやらなくても良いです。
その代わり、短時間や10回程度、全部のパターンでなくても良いので続けることが重要です。
全パターン、しかも左まわり、右まわりとやっていると、時間をとても取られてしまいます。
始めたら全部やらなきゃと思ってしまうものの、初心者には時間がかかるので、やる前からやる気が失せてしまう・・・というのがあります。
きっちりやらなくても良いので、やれる範囲を短期集中でこなしてしまいましょう!
慣れてくるほど、ドリブル、パス、シュートなど全てに良い影響が出てきます!
飽きてしまったらアレンジしよう!
とはいえ、慣れてくるとある程度のスピードで安定してできるようになるでしょう!
ちょっと飽きてきたらアレンジしてみましょう!
スキップしながらの腰ボールまわしもおもしろいです!
これらのトレーニングでバランス感覚やリズム感も鍛えることができます。
あまりやらないのが太ももボールまわし
少し難易度が上がりますが、チャレンジしてみてほしいのが、太ももボールまわしです。
太ももボールまわしは負荷が少し高くなるので初心者の方はで自ら実践する方はさらに少ないです。
ハンドリングと体幹のトレーニングになり、姿勢作りにもなるのでとても良い練習です。
ボールを見るために首を真下に傾けない事。猫背になってしまいます。
1.5mくらい前方の床を見るようにして慣れましょう!
太もも・すねのボールまわしは、姿勢に注意が必要です。
つま先より膝が前に出ないようにすること、腰を落とすというより股関節をたたむこと、猫背にならないことが重要です。
できれば経験者に姿勢をチェックしてもらいながら取り組むのが最良です!
太ももボールまわしのアレンジの練習もあるのでトライしてみよう!
太もも・すねのボールまわしが安定してくるほど、レッグスルーやドライブも上達します!
まとめ
いかがでしたでしょうか!
初心者の方にとって、難易度としてもこれほどちょうど良いハンドリング練習はありません!
繰り返しになりますが「前回の自分よりちょっとだけ上を目指す」をしばらく続けてみてください!
そのうち、ボールが手に吸い付くような感覚が得られ、ドリブルしながらのボールハンドリングが上達し、バスケットボールのドリブルで重要な「保持力」をアップさせることができます!
どうしても、ドリブルやシュートに注目しがちですが、多くのコーチが最初に教える基礎練習なので、それだけの意味と効果があるのです!
少ない回数でかまいません、次の練習からちょっとトライしてみてください!