社会人でこれからバスケを始めようとお考えの方・・・
特に今までにあまりスポーツに取り組む機会が少なかった方・・・
久しぶりにスポーツに取り組む方・・・・
まずご自身の歩き方をチェックすることをおススメします!
急になんだ!と思われるかもしれませんが・・・
歩き方が奇麗だとバスケの上達も早まるからです!
次のうち、ご自身はどちらに当てはまっていると感じるでしょうか?
歩き方が良くない→省エネ歩行状態→筋力低下一直線→運動能力低下→上達の阻害
歩き方が奇麗→筋力の有効活用→筋力の活性化→基礎代謝・可動域向上→上達をサポート
大変に申し訳ないのですが・・・私は整体師でもなければ歩きのエキスパートでないので、一番ベストな歩き方をお伝えすることはできません。
でも私なりの経験から、明らかに改善したほうがよい歩き方の特徴と、その特徴から考察されるバスケへの影響をお伝えします。
トピックスは以下の通り
- 改善すべき歩き方とバスケへの影響
- 奇麗に歩くためのポイント
- 奇麗に歩くことのメリット
- 奇麗に歩くことを継続する秘訣
を、お伝えしたいかなと思います。
改善すべき歩き方の特徴とバスケへの影響
下記のような特徴がある方は、自身が思うように上達しないかもしれません・・・
- 猫背で歩く
- 腕の振りが極端に小さい
- 踵から接地して歩く
- ペタペタ歩く・すり足で歩く・踵を擦るようにして歩く
- 歩いているとき足が斜めを向いている
身体の機能をしっかり使えてないため、筋力が低下している状態です。
その状態でいくら練習を積んでも、曲がった釘を打ち続けているのと同じ。
上達を妨げるだけでなく身体への負担も増加します。
猫背で歩く
猫背だと姿勢が悪くなるのは誰しも知ってのとおり。
身体の前面も背面の筋肉も使わないので、姿勢を維持するための体幹が弱まり、背中が硬くなり肩甲骨も稼働しにくいです。
シュートもパスもドリブルも姿勢が重要。
猫背だと必要な個所(筋肉)に力が入らず安定せず、バランスも悪くなり上達を妨げます。
腕の振りが極端に小さい
奇麗に歩くことだけでなく、バスケは走るスポーツなので腕の振りも重要です。
ただ大きく振れば良い・・・というわけではないので注意(後程、腕振りのポイント説明)。
踵から接地して歩く
踵から接地すると歩いている感じがしますが、膝や腰に衝撃が伝わり膝痛や腰痛の要因になることもあります。
姿勢よく歩いているとしてもです。
踵からの接地とする走法をヒールストライクと呼ばれ、接地時に逆方向の力(ブレーキング)が働きます。
その特性を利用してブレーキをかける時に使われる走法です。
踵をつく歩き方が癖づいていると、走る時も踵から接地する癖がついていることがあります。
ヒールストライクはブレーキングが働くため蹴りだしに余分な力を必要とし、バスケではダッシュをしたり、ドライブをする時の阻害になります。
もちろん、ヒールストライクでしっかりストップする場合もありますが、利用シーンは限られます。
ペタペタ歩く・すり足で歩く・踵を擦るようにして歩く
足首とつま先の稼働がなく、足首がL字に固定したまま歩いている状態です。
背中やお尻の筋肉を使っていない歩き方になります。
さらに、股関節周りが硬くなっている可能性もあります(バスケでは股関節の柔軟性は重要!)。
歩幅が狭い特徴があり、筋力が低下している方に見られる歩行です。
腕の振りが小さい場合もこのような歩行になりやすいです。
この特徴がある方は、走る時に足の回転が小さかったり遅かったり、ドリブルやドライブにも影響が出ます。
歩いているとき足が斜めを向いている
わかりやすく言えば、がに股や内股がありますが、体のバランスが崩れ片足だけ斜めを向いていることも。
走る、ダッシュする、ドライブで抜くというシーンで、前進するときに必要な足からのパワーにロスが生じてしまいます。
また、股関節をたたんで姿勢を低くする、維持することが難しくディフェンスへの影響も。
社会人の場合、片手でカバン、片方の肩でバックをもつ時間が長い方は、身体のバランスが崩れ歩き方にも影響がでている場合があるようです。
ちなみに私は仕事でも片手カバンからビジネス用リュックに変えて快適に歩いています。
省エネだけど
改善すべき歩き方は・・・筋力を使わないので歩くのは楽です。
省エネの楽な歩行ですが・・・その代償は筋力の低下です。
しかも使わなくなった筋肉は硬くなっていく傾向があります。
この状態でバスケの上達がイメージできるでしょうか?
奇麗に歩くためのポイント
- 上半身を引き上げるように伸ばして姿勢を整える
- 腕の振りは前より後ろ側に振る
- 接地は足の中心(ミッドフット)を意識、急いでいるときは足の前側(フォアフット)の着地を意識
これらを意識して歩くと、重心は接地した時は内くるぶし側、足の動きに合わせてフォアフット側に移動、蹴りだしは母指球と親指で地面を押す感じになると思います。
奇麗に歩くことのメリット
歩くことも日常から奇麗に歩くことを意識すればおのずと良い効果が身体に現れます。
バスケは習慣のスポーツです。良い習慣はバスケにも良い影響がでます。
- 姿勢が良くなり、走る姿勢・バスケの姿勢(パワーポジションやトリプルスレッド)など各種動作の礎となる
- 日常から筋肉を活用することで、バスケに必要なパワーを引き出しやすくなる
- 肩凝りや腰痛の緩和にもなり、怪我や故障の防止となる
猫背の方は、筋力が弱いので前屈みになりがちですが、慣れてくると背筋を伸ばして歩く事が楽になり、姿勢が奇麗になっていきます。
意識したい筋肉は、背中やお尻といった体の後ろ側についている筋肉です。
奇麗に歩くためにと、太ももの前の筋肉をつかって、行進のような歩行にならないように注意してください。
お尻の筋肉が使えているか・・・これバスケでとっても重要です!
奇麗に歩くことを継続する秘訣
秘訣は・・・前方を歩いている人の足元を観察する!
通勤、買い物、散歩・・・なんでもよいので歩いているときに前方を歩いている方の足元を観察していると・・・
片足だけ外を向いているなぁ・・・
奇麗な足運びをしているなぁ・・・
などと、感じていく中で無意識に自身の歩き方を見直します。
奇麗な歩き方をする人を見つけると、姿勢よくかっこいいので自身の歩き方や姿勢を意識するようになります。
まとめ
歩き方を通じてバスケが上達しやすい身体になっているかチェック!
歩き方が良くない→省エネ歩行状態→筋力低下一直線→運動能力低下→上達の阻害
歩き方が奇麗→筋力の有効活用→筋力の活性化→基礎代謝・可動域向上→上達をサポート
奇麗に歩くポイントは・・・
- 上半身を引き上げるように伸ばして姿勢を整える
- 歩き出す前に掌をいちど外側にひらき肩甲骨を軽く中心に寄せる
- 腕の振りは前より後ろ側に振る
- 接地は足の中心(ミッドフット)
- 接地時、重心は踵の内くるぶし→フォアフット側に重心移動→蹴りだしは母指球と親指
- 背中と特にお尻の筋肉を活用
- 奇麗な歩き方を意識する継続法は他人の歩き方を観察すること
バスケは習慣のスポーツ、奇麗な歩き方が習慣になれば、よい影響が練習にもあらわれる!
- 走る姿勢・バスケの姿勢(パワーポジションやトリプルスレッド)など各種動作の礎となる
- 日常から筋肉を活用することで、バスケに必要なパワーを引き出しやすくなる
- 肩凝りや腰痛の緩和にもなり、怪我や故障の防止となる
うれしい効果に、奇麗な身体のラインになることも!
歩くって動作の基本、この機会に見直してみてください!
あとがき
私は外に出たら・・・
- 深呼吸しながら青空をみて、掌を外側に向けるように軽く腕を広げる。
- 歩くときは腕を後ろに振ることを意識。
これを実践しています。目線が上に上がり、背筋が伸び、深呼吸でリラックス。
奇麗な青空だと気持ちいいです。
私はサラリーマンなので、これで気持ちを晴れやかにして毎朝出勤しています。
てくてく歩きながら、ついつい前方の方の足元を見てしまいます。
奇麗な歩き方をしている人を見ると見惚れてしまいます。あまりじっと見ていると怪しいい人になってしまうので気を付けていますが(汗)。
歩き方を意識するようになってから、椅子に座っているときも姿勢が良くなったと思います。靴のかかとの減りも変わり長持ちするようになりました。
歩き方を気にするようになったのは、「ドリブルが遅い」という悩みを聞いたとき。
どんなにドリブルを強くついても、押し出すように前についても(プッシュドリブル)思うように速くならないと。
バスケを始めたばかりなので筋力がついてないのは前提として、姿勢も極端に悪いわけでもない。
動作を観察していると見えてきたのは歩き方。
ドリブルをつく以前に走り方、走り方以前に歩き方。
奇麗に歩くことを意識することで、ちょっとずつ変化が。
長年身についた歩き方、走り方があるので、週に1、2度の練習しかできない社会人初心者にとっては日常から意識して修正する意識が必要なのだと実感。
あれこれ考えていたら、目の前を歩いている人の姿勢や足元が気になるようになってしまいました。
私自身も歩き方を見直すことで目線があがり、それだけで気持ちが晴れたりと身体以外にも良い効果があるもんだと感じています。
「上を向いてあるこう」ではありませんが、下ばかり見ている自分より空を見上げて、すっと歩く自分でありたいかなと思います。