ゴールに向かってドライブしたけど、シュートしないでパスを外に出した後はどうしたらいいの?
その場に止まったら「狭い!切れろ〜」って言われた(涙)
パスを出したら、その場に留まらずにコーナーかウィング(45度らへん)に向かって走り抜けよう!
これをリロケートっていうよ!
リロケート(Relocate)は、Re(再び) locate(位置付ける)というような意味で、ドライブを仕掛けて、インサイド(ゴール付近)からアウトサイド(リングから離れた所)へパス(キックアウト)を出した選手が、素早く外に広がって味方が次のアタックができるようスペースを空けることです。
リロケートを知って実践できるようになると・・・
- ドライブしてパスをした後の動きに迷いがなくなります(「切れろ~」なんてもう言われなくなる)。
- ゴール付近に密集状態をつくらず、次のチャンス、次の展開が生れまれ、5対5がもっと楽しくなります。
- 動画など5対5のみるポイントがわかり楽しさアップします。
「キックアウト」は、インサイド(ゴール付近)からアウトサイド(リングから離れた所)の選手にパスを出すプレイを指すので一緒に覚えておこう!
では、具体的にみていきましょう!
初心者と経験者の違いの一つ
ドライブを仕掛けた時に、外にパスを出すシチュエーションとなり、パスを出した後にどう動くかで初心者と経験者で差が出ます。
初心者はパスを出した後に、パスを出した方を見たまま留まってしまったり、パスを出してから行き先を探すため、やっぱり留まってしまいます(慣れていない、習ってないのだから仕方ないです!)。
経験者は味方が次のアタックを仕掛けられるように、リロケートのため走り抜け、位置をとります。
リロケートはどんな動線になるの?
リロケートしないでその場に留まると、味方同士の距離が近くなってしまったり、ゴール付近に密集状態を作ってしまい、ボールマンはドライブの選択肢がなくなってしまいます。
こんな感じで、ドライブを仕掛けた後に、Re(再び) locate(位置付ける)ために移動しよう!
上記は一例です。リロケートをするコースはドライブコース、味方の位置や動きによって変ってきますが、よくあるパターンを紹介しています。
初心者が留まってしまうもう一つの理由
初心者の方がその場に留まってしまうのは、きっとこんな理由もあるでしょう・・・
向かった方が良さそうな方向に人(味方)がいる!
「もうそこに味方がいるから、そこには行ってはいけない!」と足が止まってしまうこともあります。
チーム練習をしている経験者は、ドライブや味方の動きに合わせたスペーシングの動きを取ります。そのためあらかじめ走り抜けるスペースが空くような連動した動きをしますので、走り抜けても大丈夫です。
味方がリロケートをする場合の自身の動きをを考える
味方がドライブをした時に、リロケートの動きをとるかもしれない!と思いつつ自分もどう動いたら良いか(時にはあえて動かず)を、状況観察する癖をつけましょう!
どんな動きをしたら良いのか・・・
ドライブに合わせた基本的な動きのパターンがあります。
いくつかありますが、特にドリフトやドラッグと言われる動きはリロケートの行き先に連動するので知っておきたい動きです!
さらに詳しく知りたい場合は「合わせの4D」または「5D」を参考にしましょう!
さらに味方の選手との適度な距離感、隣の選手と5m間隔も意識しよう!
味方が動いてくれないこともある
部活動やクラブチームに所属していれば、合わせの動きは練習の中で学ぶことができます。
しかし、必ずしもそのような環境でバスケを楽しんでる方だけではないと思います。
初心者バスケのゲームに参加をすることがあれば、周りの方もこれからリロケートやスペーシングなどを学ぶので、走り抜けたい先に味方が留まっていることもあるでしょう。
レベルによりますが経験者のゲームでも、味方がドライブに合わせたスペーシングの動きを行なってくれないこともあります。
特にピックアップゲーム(その場に集まった人たちで行うゲーム)では、合わせの連携が上手く行かない場合があり、自分が走り抜けるに適していると思う場所から、味方が動いてくれないこともあるでしょう。
当然その場の方々と連携の練習をしていないので仕方ありません。
ただ、そんな場合でも、その場に留まってしまうのは良くありません。
そんな時は・・・
その味方を越してしまうほど大きく回って、空いているスペースまで行ってしまいましょう!その場に留まるよりマシです。人が居るからと止まる必要はありません!
ちょっと勇気がいるけど、時にダイナミックに動きましょう。
そういったシチュエーションはあまり発生しませんが、そんな時は経験だと思って走り抜けちゃいましょう!
まとめ
- 自信がドライブをしてパスを出したら、リロケートの動きをしよう!
- 味方のリロケートに合わせられるようになろう!
- 試合を見学する時も、リロケートの動きが起こらないか、注意して見てみましょう。
リロケートは毎試合で必ず発生します!リロケートができるだけで、試合が変わり5対5がもっと楽しくなります!
「狭くならないように切れる」とよく表現がされますが、選手単体の動きを指すような印象があり、具体的にどう行動するのか、いまいち曖昧な表現です。
5人が連動する動きの一部として、行動の目的が具体的である『リロケート(Relocate)、Re(再び) locate(位置付ける)』という言葉で理解したほうが、自身が取るべき行動として理解しやいと思います。
ぜひこの言葉を覚え、多用し、実戦してみてください。