オフェンスで味方がドライブを仕掛けた時、サークル・ムーブ(サークル・ルール)に従って動くと、合わせになるのは分かったけど・・・
オフボール4人は立ち位置によって合わせの動きって変わってくるの?
変わってきます!
ドライブをしたプレーヤー以外の4人もそれぞれ基本的な円を描くような動きがあります。基本となる動作をとることで、適度なスペーシングを保つこともできます。
※本記事はサークル・ムーブ(サークル・ルール)の記事の延長になりますので、まだご覧になっていない方は下記の記事もお目通しいただけると嬉しいです。
それぞれのポジションや役割に応じた仕掛けや合わせの動作を総称して「合わせの4D」または「5D」と呼ばれます。
この「合わせの基本動作4D/5D」を知っておくと・・・
- 試合の時の動きがわかり、5対5がもっとが楽しくなります!
- 良いスペーシングをつくることができるようになります!
- チーム練習の習熟度や理解度がアップします!
- 草バスケなどで、初めましてのチームでも最低限の連携が取れるようになります!
- バスケ動画のみる目が変わります(全体の動きを楽しく見れる)!
5対5の時、4Dの動作をとれるか否かによって、初心者と経験者で差が生じます。
味方がドライブを仕掛けた時に、止まってみているだけのウォッチャーになってしまうのが初心者です。
経験者は味方のドライブと同時に、ドライブの向きと自分の立ち位置、ディフェンスとの距離に応じて4Dのどの動きをとるかを選択して実行しています。
「D」って何なのか?見ていきましょう!
バスケ合わせの基本5D
「D」はそれぞれの動作の頭文字となります。
まず「4D」はボールマンによるドライブに合わせて周りのプレーヤーが選択する動きを指し、ボールから離れるような動きをとることでディフェンスとのズレをつくり、適度なスペーシングを保つことができます。
- Dive(ダイブ)
- Drift(ドリフト)
- Drag(ドラッグ)
- Defense(ディフェンス)
ここにボールマンがとるドライブの動作を含めると「5D」となります。
- Drive(ドライブ) + 4D = 5D
より具体的にそれぞれの動作を見てみましょう。
Dive(ダイブ)
ボールマンのドライブに対して、ゴールに対して「飛び込む」ように走り込むこと。
ポイントは、自分のディフェンスがドライブに注意を向けた瞬間にダイブすることです。
Drift(ドリフト)
ボールマンのドライブと同じ方向、かつボールから離れた位置に「押し出される」ように移動すること。
ヘルプディフェンスのローテーションによっては、3ポイントのシュートチャンスが来ます。
Drag(ドラッグ)
ボールマンのドライブ方向とは逆側のアウトサイドに位置するプレーヤーが、ドライブと逆方向に移動すること。
ドライブがヘルプに捕まったときのボールのエスケープ先になる事もある。
なおドライブをしたプレーヤーが居た位置を埋めるように移動するドラッグの動きのことを「リプレイス(Replace)」とも言います。
Defense(ディフェンス)
ボールマンがシュートを打った後、すぐにディフェンスに戻れるよう高い位置に移動すること。
シュートが失敗した時の、相手方の速攻を防ぐ大事な役割もあり、「セーフティー」ともいいます。
渦の理論
ドライブでゴールに向かうのに合わせて周りのプレーヤーが動くとき、円を描くような動きになります。
ドライブに巻き込まれるような動きになるため「渦の理論」と名付けられ、ドライブの合わせの基本動作と知られるようになりました。
そして円の動きをサークル・ムーブと呼ばれるようになりました。
渦の理論、サークル・ムーブ、合わせの4Dないし5D、言葉が色々と出てきますが目的は「動くことでディフェンスよりも有利な状態をつくりだしゴールを決めること」です。
ゴールを決める意識で取り組んでみてください!
あくまで基本
チームオフェンスとして5Dは重要な基礎知識と身につけたい動作です。
ただドライブ以外の4Dは、常に同時に行うわけではありません。状況に応じて使い分ける必要があるので、とらわれすぎも注意です。
ドライブと同じ方向に動く場合もあります。
さらに、あえて『動かない』という選択もあります。
慣れてきたら応用ができるようになるので、まずは基本の動作が実行できるようになりましょう!
参考動画
スペーシングの大切さ、サークル・ムーブ(サークル・ルール)をわかりやすく解説いただいている動画をぜひみてみてください。
また、動画中に5Dについては語られていませんが、試合の中でのダイブやドリフトの実例が含まれているため、非常に参考になります。
4分からの「団体2019年のゲーム例」での好ましくないスペーシング、良いスペーシングは見どころです。
まとめ
ドライブに合わせた基本動作があることを知ろう!
初心者の方は、5対5を「5D」を念頭に置いて見るようにしてください。
具体的な動きの選択肢があることがわかっていれば、試合を見る目が変わり、自身がコートに立った時に選択肢の中から次の動作を行うことができます。
もちろん初めから上手くできないと思いますが、後に「あの時の選択は良かったのか?別の選択をしたらどうなっていたか?」など、具体的にプレーを振り返ることで成長することができます。