レイアップシュートの他に、ユーロステップとかフローターシュートとかあるけど、他に初心者が練習しておいた方がいいシュートってある?
たっくさんあるけど、個人練習に取り入れるなら、おすすめの基本のシュートスキルがあります。
それは、ツーフットレイアップシュート!
ちなみにツーフットのレイアップシュートはこんなシュートです。
シュートのフィニッシュの仕方によってはパワーレイアップとも言われます。
ユーロやギャロップ、フローター、ワンステップシュートのように名称に華やかさが無いので目立ちませんが、プロの試合でもよ〜く観察していると、多用されているし上手な人は必ず身につけているシュートです。
しかし初心者向けの練習会では、時間の都合もあり「1・2」のツーステップのレイアップシュートまでの練習となり、ツーフットレイアップシュートの練習が実施される機会はとても少ないです。
そこでツーフットレイアップシュートを個人練習に取り入れて、標準装備のフィニッシュスキルにしちゃいましょう!
ツーフットレイアップシュートとは
「ツーフットレイアップシュート」とは、両足でジャンプして行うレイアップシュートで、基本は以下の流れで行われ、両足ならではのメリットがあります。
- ドリブルまたはパスを受けた後、最後のステップで両足で踏み切ります。
両足でジャンプすることで安定感が増し、ディフェンスとの接触に対応しやすくなります。 - 片手または両手でボールをリングに向かって放つことで、レイアップシュートを行います。
ツーフットレイアップは、特にディフェンスが密集している場面や、コンタクトが予測される状況で有効です。
ジャンプをする時、片足で踏み切るより両足で踏み切る方がバランスが安定するため、フィニッシュの体勢を維持しやすくなります。
「ツーフットレイアップシュート」と「パワーレイアップシュート」
「ツーフットレイアップシュート」と「パワーレイアップシュート」は、似ているシュートですが、厳密には異なります。
「ツーフットレイアップシュート」は、両足で踏み切ってジャンプするレイアップで、安定性があり、ディフェンスとの接触に備えやすいのが特徴です。
「パワーレイアップシュート」は、より力強く、体を使ってディフェンスを押しのけたり、接触に対抗するために体全体を使うプレーです。
両足で踏み切る場合が多いですが、目的としては接触に負けずにゴールを決めることに特化しています。
つまり、両足で踏み切るという点では似ていますが、パワーレイアップシュートはよりフィジカルなシチュエーションで使われることが多く、力強さを強調しています。
たくさん目にしているのに、なぜが練習しないツーフット
初心者の方は、まず「1・2」のツーステップのレイアップシュートから教わると思います(いわゆる普通のレイアップシュート)。
バスケットボールに慣れてきた頃には、スムーズにレイアップシュートも打てるようになっていることでしょう。
ただ、この普通のレイアップシュートは、ディフェンスがいる状態だとプレッシャーでバランスを崩しながらシュートを放つ・・・ということが出てきます。
そんな時に、きっと思い浮かぶ対策シュートスキルは、ユーロステップやワンステップのシュート、ディフェンスにコンタクトしてスペースを作ってからのフィニッシュだと思います。
確かに、どれも有効で身につけるべきスキルです。
ただ、ここになぜか「ツーフットレイアップ」のキーワードがあまり思い浮かんできません。
なぜでしょう。
よく動画でアップされるプロの試合のハイライトですが、華やかなユーロステップや、鋭く切り込んでワンステップシュート、ビッグマンを手玉にとるフローター、驚愕のダブルクラッチ、ポスターダンクなどが見られます。
そして、それらプレーが出た時は「鮮やかなユーロ!」とか「技ありワンステップ」「豪快なダンク!」など、スキル名が叫ばれたりします。
しかし、ツーフットのレイアップシーンがあったとしても「上手い!」とか「強い!」といった表現がされ、スキル名は出てきません。
そのため、よく目にするのに具体的な印象が薄いのです。
※確かに、どれが明確にツーフットレイアップなのかという見分けもしにくいですし、語呂があまり良いとは言えず呼びにくいですが。
初心者に身につけて欲しいのは「ツーフット」の動作
「ツーフットレイアップシュート」を題材にしていますが、実は初心者に最も身につけて欲しいのは「ツーフット」の動作、「踏み込んで両足で踏み切る」の部分です。
ここの動作です。
この動作の習得に「ツーフットレイアップシュート」は都合よい上に、フィニッシュ練習にもなるので一石二鳥です!
初心者、特に大人初心者はこの「踏み込んで両足で踏み切る」が苦手な方が多いように思います。
そりゃ、当たり前です。
日常の生活でこんな動作はしないですし、この動作が身体に馴染みがないのです。
苦手が当たり前です。
ですがバスケットボールでは、この動作が様々なシーンで必要となります。
そのため、普通のレイアップのような「1、2」のステップだけでなく、「踏み込んで両足で踏み切る」の動作も身体に馴染ませて欲しいのです。
それによって、プレーの幅が広がりますし練習の質も高まります!
ツーフットレイアップシュートの練習方法
前説が長くなりましたが、練習方法をご紹介します。
もちろんディフェンス役もいた状態で練習するのが最も良いですが、個人練習で行うことを想定した内容です。
ステップ1 ボールなしで「踏み込んで両足ジャンプ」
まずはボールなしで「踏み込んで両足ジャンプ」で感覚を確認しましょう!
ネットタッチがちょうどよいです(高く跳べるかたはボードタッチ)。
踏み込む足と、ネットタッチする手の組み合わせを変えて行いましょう!
右足踏み込み、両足踏み切り、左手でネットタッチ
左足踏み込み、両足踏み切り、右手でネットタッチ
右足踏み込み、両足踏み切り、右手でネットタッチ
左足踏み込み、両足踏み切り、左手でネットタッチ
ネットタッチは触れる程度にしましょう!
ネットは掴まず、指に引っかからないように注意!
掴んだりするとネットが切れてしまいます!!
ステップ2 ワンドリブルからツーフットレイアップシュート(3種)
さてボールを使ってシュートを行っていきます。
まずはエルボーあたり、ワンドリブルで行えるゴールに近い位置から行ってみましょう!
※足の歩数合わせのために、スタート時にその場で何度かドリブルをついても構いません。
シュートの種類は3種類!
フィニッシュの仕方の違い、踏み込む足とシュートを打つ手の組み合わせが異なります。
オーバーハンドのレイアップシュートでフィニッシュするパターンの練習です。
ボールはボードに当てて決めるように練習しましょう!
シュートをする時に、腕を伸ばすエクステンドでフィニッシュする練習です。
エクステンド(extend)は「伸ばす」という意味で、レイアップシュートをアレンジした技術です。
シュートを打つ際に、腕や体を大きく伸ばし、相手ディフェンダーをかわすようにして放つシュートです。
ボールをボードに当ててゴールを決めるパターン、直接リングにゴールを決めるパターンのどちらも有効です。
慣れてきたら手首のスナップをきかせて打てるように練習してみてください。
3種類ともポイントは、ジャンプにあわせてボールをキャッチしボールてリフトする!です。
ステップ3 ウイングからドリブルしてツーフットレイアップシュート
ゴールまでの距離を広げて、より試合に近い状況で練習をするために、スタート位置をウイングからに変更して行います。
練習の内容はステップ2同様の3種類を行うようにしてください。
ステップ4 スピードを上げてツーフットレイアップシュート
試合のスピード感をイメージして行います!
スピードを上げると踏み込みの強度も上がり感覚が変わります。
ステップ3までは上手くできていても、スピードを上げると思うようにできなくなることが多いですが焦らなくてOK!
上手く行かない時は、ステップ2・3に戻って感覚確認を繰り返して、体に馴染ませていきましょう!
練習の頻度
個人練習の時間で初めてツーフットレイアップシュートの練習をするのなら、その日はステップ1から3までをじっくり取り組んでみてください。
ステップ4は、出来具合や慣れない動作による体への負担の様子をみながら行うか決めてください。
やりすぎに気を付けましょう!
慣れないジャンプ動作を繰り返すので、膝や腰への負担に気を付け、痛みや違和感が生じたら中断して、やり慣れている練習に変更しましょう。
次回以降は、ご自身が組み立てた練習メニューの一端に加えて左右各2〜3本程度行えば良いでしょう(せっかくの個人練習なので色々なことを試して楽しんでください)。
ただ、最低3ヶ月は継続して練習メニューに含めるようにしてツーフットの動作を体に馴染ませることをおすすめします。
3ヶ月後も、個人練習や練習会の合間に1本でも行うようにしてみてください。
特に練習時間の少ない大人初心者は、意識してやらないと、ミドルやスリーポイントのシュート、ドリブルハンドリングの練習だけで個人練習の時間が終わってしまいます。
まとめ
「ツーフットレイアップシュート」とは、両足でジャンプして行うレイアップシュートで、両足でジャンプすることで安定感が増し、ディフェンスとの接触に対応しやすくなる。
バスケットボールは「踏み込んで両足でジャンプ」を必要とする動作が多いが、初心者はこの動作が苦手な方が多いので、「ツーフットレイアップシュート」の練習は「踏み込んで両足でジャンプ」動作とフィニッシュスキルの習得に好都合。
踏み込みの足とシュートを打つ手の組み合わせを変えた3種類のツーフットレイアップシュートを練習し、慣れてきたらゲームをイメージした強度で行う。
ただし、慣れないジャンプ動作を連続して行うので体への負担には気をつけ、特に腰や膝に疲労感が溜まってきたり痛みが生じるなら無理せず中断し、慣れた練習に切り替える。
1回の練習でのシュート本数が少なくても3ヶ月は継続して行うようにして、「踏み込んで両足でジャンプ」の動作を体に覚えさせましょう!
慣れた頃には、標準装備のシュートになっていることでしょう!
あとがき
「なんでもっとツーフットフィニッシュの練習をしてこなかったのだろう」
試合中、ドリブルで目の前のディフェンスを抜くことは、そこそこはできる。
1・2のステップで思い切り跳んでゴールを狙う。
しかし、3線カバーで待ち構えるディフェンスのプレッシャーに、空中でバランスを崩し決めきれない。
もちろん、上手くかわしてゴールを決めることもある。
ただ、周りの経験者に比べると確率が低い。
ゴールに近づくことができても、フィニッシュ力が無ければ意味がない。
ワンステップ、ユーロ、スウィング、ギャロップ、ステップバック、コンタクト、フローター、色々と練習し試すが、何か抜けてる感覚があった。
身長が同じくらいなのに、1試合で何十点も獲る選手を観察する。
もちろん、スリーポイント、プルアップシュートの確率が高いのもあるが・・・。
ゴール下の密集地帯に飛び込んでもしっかり得点する。
シュートの種類に注目して見る。
「あっ、ツーフットだ。」
なんでこんなシンプルなことに気が付かなかったのだろう、と「はっ」とする。
さらに観察をすると上手な選手は皆、当たり前のようにツーフットを駆使して得点をする。
もはや当たり前すぎて見慣れてしまいスルーしていたが、自分はそのプレーを苦手というか馴染みがなく、フィニッシュの選択肢にちゃんと含めていなかった。
ただ、よくよく考えると、中学でも高校でも(平成初期の時代)ツーフットレイアップってちゃんと教わって練習したことなかったな、とも気づく。
そのため、個人練習でも着手してこなかった。
40歳を過ぎてそのことに気づいたのだった。
気づいたのは遅かったかもしれない。
でも、気づいたのなら練習すれば良い。
まだまだ上達できるかもしれない、とワクワクしながら練習をしているのだった。
色々なバスケブログをご覧になりたい方はこちらから!
バスケを含めた色々なジャンルのスポーツ記事を読みたい方はこちら!
世界中のバスケットボール試合速報が気になる方はこちら!
Bリーグ公認 ファンタジースポーツゲーム 【BLEAGUE#LIVE】