オフェンスで合わせが大事ってよく聞くけど・・・実際、何したらよいの?
味方がドライブ(ゴールに向かってドリブルで攻める)を始めたら、それに合わせて同じ方向に円を描くように動こう!
色々な動きやパターンがあるけど、オフェンス側の選手は円の動きを基本としていることを知ろう!
ドライブに合わせた円の動きを、サークル・ムーブやサークル・ルールと呼びます。
名前からも、円の動き、円の(動きの)約束事、とわかりやすい!
オフボールの時、円を原則とした動きをするとドライブの動きに合わせられる仕組みになっています!
サークル・ムーブやサークル・ルール
サークル・ムーブ(サークル・ルール)は、オフェンスでボールマンがドライブする方向に合わせて、その他のオフェンス(オフボールマン)が同じ方向に動くことで、ドライブのスペースを作ったり、パスを受けやすい位置に移動する、といったドライブの動きに合わせた動きのことです。
ボールマン以外の4人がそれぞれドライブに合わせた円の動きをすることで、渦を巻くような動きになります。
そのため「渦の理論」と言われ、それがサークル・ムーブを言われるようになりました。
合わせの基本は円であり渦巻き
ボールマン以外の4人が円を描く動きを取ることで渦巻きのような動きになります。
今回は一例として個別の円を切り取って動きをみてみてみましょう。
どれも動画や、練習の時に目にしたことのある動きだと思います。
3人のサークル・ルールの動きでみると、だいぶ渦っぽくなっているのでわかります。
これらはほんの一例ですが、サークル・ムーブにもとづいて動くことで、ドライブをするボールマンに有利な選択肢をつくることができます。
ディフェンスに対しても、ヘルプに行くか、自分のマークマンを守るかを迷わすことができます。
自分がドライブする時に味方の動きを予測する
基本の合わせが分かれば、自分がドライブをした時も「味方がここに来るはず!」と予測を立てることができます。
自分が「ボールマンに合わせる」という見方と「自分がボールマン」である時の意識でイメージしましょう!
なぜ合わせの動きでフリーが作れるのか?
ディフェンスする側も、サークル・ムーブを知っているはずなので、守れてしまうのでは?と思う方もいると思います。
シンプルに考えればその通りです。
でもディフェンスは常に「ヘルプ」を意識しています。
ディフェンスで最も防ぎたいことは、点をとられる事です。
ドライブが成功すると、ボールマンはゴールに近づくことができ、ゴールに近づくほど得点できる成功率が高くなります。
バスケットはオフェンスが有利なスポーツなため、ボールマンに対してひとりで守り切ることが難しいです。
そのためチームで守ることになりますが、ヘルプに出ればその分オフボールマンから離れる必要があります。
そこにチャンスが生まれます。
例えボールマンがヘルプディフェンスにつかまっても、オフボールマンがサークル・ムーブに従って動くとディフェンスとのズレが生じ、オフェンスに有利な位置どりができ、パスを受けることで得点のチャンスが得られる、という仕組みになっているのです。
サークル・ムーブは「スペーシング」の概念とも密接な理論となります。
時にはドライブと逆回りの円もある
ドライブと同じ方向に円を描くように動くのが基本ですが、シチュエーションや位置、戦略によって逆回りとする場合もあります。
そのため、原則に縛られすぎないようにすることも注意ですが、まずは同じ方向の円で動くことを身につけましょう!
色々な動画を見ているとドライブに合わせて、いいところにオフボールマンが飛び込んできたりして、フィニッシュするのを観たことがあると思います。
その選手がどこから円を描いて飛び込んできたのか、動画を少し巻き戻して注視してみてください。
自身の動きのヒントに必ずなります!
全体で円を描く渦巻き
ボールマン以外の4人の動きを含めた動きを「合わせの4D」、またはボールマンのドライブの動きを含めて「5D」という動きの基本があります。
4Dあるいは5Dはバスケットにおいて重要な「スペーシング」にも作用する動きとなります。
これは次にして、今回はドライブに合わせる小さなサークル・ムーブを知っておきましょう!
まとめ
- サークル・ムーブ(サークル・ルール)は「渦の理論」である。
- ドライブに合わせた円の動きが合わせの基本と知ろう!
- 自分がドライブをした時のためにも知っておこう!
- サークル・ムーブを意識して動画を観てみよう!
- 時には逆回りもあるがまずは同じ方向の円の動きを知ろう!
ご自身が参加するチームやスクールで、合わせの基本練習が出た時は、しっかりこの基本を念頭において行いましょう!
わかって練習するのと、わかって練習しないのとで、習熟度がまったく変わってきます!
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