いつまで経っても左手(利き手と反対の手)のドリブルが上達しない・・・。
もっと右にも左にもドリブルをしてバスケを楽しみたい!
初心者の方、特に大人ビギナーは利き手と反対の手でのドリブルが上手くできず、もどかしい思いをしている方は多いと思います。
今回は個人練習での利き手と反対の手のドリブルを少しでも上達させる、おすすめの練習法をご紹介します。
なお、右手が利き手という方が多いので、左手が反利き手とする前提で解説します。
さて、練習法ですが・・・、個人練習の時間にビギナーさんでも簡単に実践できることです。
それは「初めのドリブルは全て左手から、をマイルールにする。歩いてドリブル、小走りのドリブルを多めにやる」といった内容です!
左手のドリブルがなかなか上達しないのは
特に大人ビギナーが左手のドリブルがなかなか上達しないのは、単純に練習時間が少ないからです。
そんな中でも、個人練習の時間を作って自主練を行うも、時間の大半はシュート練習に費やすことが多いでしょう。
そしてもう一つ。
「止まった状態での左手ドリブルは、そこそこできる。だけどゲームになると左手でドリブルできない」。
という方も多く、左手ドリブルの苦手意識が強いままということもあります。
たぶん、このブログを見てくれている時点で練習意識が高く、すでに左手のドリブルを上達させるために、色々な動画を見て左手のドリブルやハンドリング練習を実践している方も多いことでしょう。
ただ、多くの場合“止まった状態で行うドリブル練習“にとどまっているのです。
もちろん、その練習は続けるべきです!
でも、ドリブルはその場にとどまることより移動することのほうが多いので、「ドリブル+歩く・走る」の練習も必要なのです。
部活やクラブに入っていれば、練習メニューを行う中で「ドリブル+歩く・走る」が繰り返され、自然と上達していきます。
ただ、週に1・2度、2〜3時間/回の練習会参加のビギナーさんでは左手ドリブルの量が少ないのです。
それを少しもで補う練習を、個人練習の中で実践してみて欲しいのです。
ちなみに左手の苦手意識は、あって当然、いつまでもついてくる課題です。なので、「いつまで経っても左手が上達しない」と落胆する必要はありません!
- ●練習時間が少なく左手でのドリブル量が不足している。
- ●止まった状態での左手ドリブル練習にとどまっている。
マイルールと強化期間を設ける
さて、少しでも左手を上達させるための練習ですが、その前にひとつマイルールを設けましょう!
それは「初めのドリブルは左手からつく」です。
多くの方は、無意識に利き手でドリブルをつき始めます。結果、右手ドリブルに偏り、左手のドリブル量が減ります。
少しでも左手の練習量を補うために、左手からドリブルをつくようにしましょう!
これは個人練習の時だけでなく、練習会に参加している時にも実践しましょう。
もちろん、右手から始めるドリルは右手でドリブルを開始してください。例えば順番待ち中の、何気ないドリブルも左手でつき始め、左手でドリブルをつきながら順番待ちをする、といったことです。
そして左手強化期間を設けてみてください。
例え1ヶ月でも「今月は左手強化月間にしよう!」と決めれば、左手からドリブルを開始するマイルールも実践意欲が強まります。
さらに、個人練習をする時にも「今月は左手強化月間だからシュート練習前に20分だけ左手練習をやろう!」など、目的意識を強め練習を行うことができます。
集中力を高めて左手ドリブルの練習をする
さて、ビギナーさん向け、おすすめの左手練習紹介!といきたいところですが、その前にもう一つ、左手ドリブル練習に集中するためのコツを伝えさせてください。
それは、右手を封じること!
右手に何かを持ってドリブル練習をすることによって、集中力を増して練習をすることができます。
おすすめはテニスボール。
右手にテニスボールを握って左手練習をしてみてください。
明らかに集中力が増します!
なければタオルやペットボトルでも良いですが、私も試した結果テニスボールが良いです。練習用コーンもありですが、そもそも持ってないと思います。
テニスボールならホームセンターで安く入手できるし、他の練習にも使えるので、ぜひ1個買ってください。
もうひとつ、左手練習を強化するコツです。
ボールをコントロールするにはボールに長く手のひらが触れていることが重要になります。
長くボールを保持するためには強くドリブルをつく必要がありますが、左手だと強くドリブルをつくことが難しいことでしょう。
そんな時は、ドリブルの時に「んっ!」など声を出すと強いドリブルがつけます!
試してみてください!
難しい練習よりも簡単な練習を反復
さて、やっとビギナーさん向けおすすめの左手練習の紹介です。
とは言っても簡単な練習メニューです。
※以下は全て左手(反利き手)で行うことが前提です。
- ドリブルで歩く(センターライン往復×2〜)
- ドリブルしながらスキップ(センターライン往復×2〜)
- ドリブルで20%〜50%くらいの力で走る(センターライン往復×2〜)
- リトリートドリブル(センターラインの真ん中までで往復×2〜)
- クロールドリブルで歩く(センターライン往復×2〜)
- ドリブル2回→ドロップスタンス→ドライブ(ドリブル3回)
- ワンハンドレイアップシュート
①〜③まではウォーミングアップレベルの内容で練習として取り組まないメニューです。
しかし練習時間が不足がちなビギナーさんには、集中してやってほしいメニューです。
①〜③の反復でドリブルが安定してくると、左手のレイアップシュート練習も安定してきます。
もしも個人練習を集団で利用する体育館でやるとなったら、①〜⑥はコートの真ん中、センターラインあたりで行うと、シュート練習をしている人の邪魔になりません。
体育館での個人練習でも集団利用だと、ビギナーさんは遠慮してコートの隅でドリブル練習をすることが多いように思えます。
そのため、狭いエリアで歩く・走るを伴わない練習に留まってしまいがちになってしまうのです。
コート中央周辺だと人目が気になる方もいると思いますが、シュートしている方は皆ゴールに向いているので意外と人目も気になりません。
シュートを打っている方は自分に対して背を向けているため、近づかれても気づかないのでぶつからないようにだけ注意しましょう。
ドリブルで歩く(センターライン往復×2〜)
シンプルにドリブルで歩くだけです。
センターライン沿いに2往復以上でやってみましょう。
たまに右手でもドリブルをしてみて左手との違いを確認しましょう。同じようにドリブルをしているようで、例えば左手でドリブルをついていると、右手より体の中心に寄った位置でドリブルをしていて前に進みにくい状態だったなど、気づきが出てきます。
少し安定してきたら、ボールはあまり見ずに遠くを見て手の感覚を感じながらドリブルをしましょう。
ドリブルしながらスキップ(センターライン往復×2〜)
アップで行ったことがあると思いますが、これも回数を増やして左手でドリブルを強くつきながら、スキップ動作と上手く連動できるようにしましょう。
ドリブルで20%〜50%くらいの力で走る(センターライン往復×2〜)
歩くドリブルが安定しても、小走り程度でもスピードを上げると、一気に不安定になります。
いきなり50%ではなく、20%程度から開始し、歩く時と同様に時たま右手も行い、左右の違いを感じながら修正をしていきましょう。
リトリートドリブル(センターラインの真ん中までで往復×2〜)
少し難易度が上がりますが、必ず後ろに下がるドリブルの練習をセットで行いましょう。
クロールドリブルで歩く(センターライン往復×2〜)
経験者をよく観察すると、ボールを運ぶときにはクロールドリブルをしている事に気がつくことでしょう。
難しくはないこのドリブルを身につけるメリットは大きいのでセットで練習しましょう。
まずは歩きながら、慣れてきたら小走りしながらクロールドリブルを練習してみてください。
ドリブル2回→ドロップスタンス→ドライブ(ドリブル3回)
ちょっと難しくなります。ドライブを想定した練習です。
ドリブルを2回ついたらドロップスタンスになり、ドライブをイメージしながらドリブル3回でよいので、でボールを強くついて行います。
きっと最初は上手くいかないことでしょう。
ボールがついてこなかったり、ボールだけ先に行ってしまったり。
でもそれでいいんです。ここでたくさん失敗しながら、少しづつ修正できればよいのです。
必要なのは、反利き手でのドライブに必要な強さと動作を体に覚えてもらい慣れることです。
ドロップスタンスをまだ教わってなくてわからない、という方はドロップスタンスを省略して、ドリブル2回ついたらドライブをイメージしたドリブル3回を行いましょう。
ボールを持った状態から、いきなりドライブをイメージしたドリブル3回はオススメしません。突き出しのトラベリングが癖づいている方は、その癖を増長させてしまうからです。
ワンハンドレイアップシュート
上手くできなくても、ドリブルをしてそのままワンハンドでレイアップシュートの練習も行ってください。
初めから、ゴールを決めるのは難しいので、ボールがリングより上に行くように放つことができればOKです。
もしもミニバス用の低いゴールがあったら、そこで練習するのもOKです!
ドリブル以外の動作でも片手でボールを操る、この経験を重ねることが大切です!
まとめ
ビギナーさんが左手(反利き手)のドリブルがなかなか上達しないのは・・・
- 練習時間が少なく左手でのドリブル量が不足している。
- 止まった状態での左手ドリブル練習にとどまっている。
左手ドリブルの練習不足を補うために・・・
- 「初めのドリブルは左手からつく」をマイルールにする。
- 練習会など順番待ち中も「左手でドリブルをつきながら待つ」をマイルールにする。
- 左手強化期間を設けて練習意欲を高める。
左手ドリブル練習中の集中力を高めるために・・・
- 右手を封じて練習する(テニスボールを右手に握りしめるなど)
簡単だけど移動を伴う左手ドリブル練習を反復する
- ドリブルで歩く
- ドリブルしながらスキップ
- ドリブルで20%〜50%くらいの力で走る
- リトリートドリブル
- クロールドリブルで歩く
- ドリブル2回→ドロップスタンス→ドライブ(ドリブル3回)
- ワンハンドレイアップシュート
体育館で集団で個人練習する時は、センターライン周辺を上手く活用して周りの方の邪魔をせず、かつ人目につかず練習しよう!
利き手ではないので、上手くできないのは当たり前!
ファンブルしても気にしない!
ドリブルが上達してくるとレイアップシュートも上達してきます!
右にも左にもドリブルできるようになって、プレーの幅を広げてバスケットボールをもっとたのしんでください!